萩焼窯元 庄司庵 陶房葉月 日本工芸会 正会員 田中講平 の home page
 
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陶房葉月だより 2004.11月
神戸からの写真メール  「萩焼にホタル 舞う」
0411fumi02.htm   2004.10.3.


広島 田中講平 作陶展 広島そごう 美術画廊にて  2004.10.3

10月3日 広島で開かれていた萩焼きの田中講平先生の作陶展に家内と二人で出かけ増した。

出展された作品のかもす落着いた味わいをゆったりと鑑賞。すっかり 気分のリフレッシュして帰りました。
この田中講平先生の作品の幾つかで「ほたる」が飛んで「萩」の素晴らしい味わいをひきだしている。
「ほたる」をこんなに意識して色々鑑賞したのは初めてでした。
この「ほたる」に すっかりうれしくなってこの一文かきました。
 
 
 
 
 
  「萩焼に舞う ほたる」 

萩焼の素晴らしい味わいを引き出す御本手焼「ほたる」という技法。

萩焼の肌のあちこちに赤みがかった輪がまるでホタルが光っているかのようにほつほつと飛び、「ほたるが飛ぶ」と表現される。
赤みが濃い場合には「もみじ」と表現する場合もあるという。
 
この「ほたる」は窯の中で起こる窯変の一種で中々制御できないものだと長く思っていましたが、田中講平先生にこの技法について色々うかがって、その奥深さにビックリ。
         
「窯の中できっちり制御はできないにしても、作品のイメージの中に取り込んで、緻密に技法としてアプローチする。偶然に起こる代物ではない。」
「素焼き前の生の状態で別の土で化粧がけをし、窯の技術を駆使制御してこの「ほたる」を作品の表面に飛ばす」
そして 窯から出したときに思い通りにできた時の喜びは 「いいホタルが出たね」と満足感で一杯と・・・・・・・。
 
 
萩焼では「ほたる」の技術ひとつにしても 陶芸家それぞれの「素地のデザイン・美しさ」と「化粧がけの妙技」・「窯の技術」のコンビネーションがそれぞれの作風を生み、作品の素晴らしい味を生む。
化粧がけの仕方や窯の温度・雰囲気・作品が置かれた場所など窯の状態でホタルはうまく飛んだり飛ばなかったり・・・
イメージどおりには行かず、時にはまったくほたるを飛ばせなかったり、また 予想もしなかった味わいを作品に引き出すこともあるという。試行錯誤の中から、陶芸家それぞれが作風として習得される技法と聞きました。
 
 
材料技術屋の私にとっては 「ほたるが飛ぶ」そのメカニズムも興味深々
「ホタルのとんだ赤い輪 ひとつづつ、ポツンと微小な点があり、これがホタルを飛ばす原動力」とそっと先生から教えてもらいました。
「萩の七変化」といわれる味わいと奥深さを生むひとつの要因として、この「ほたる」の奥深い技術をちょっと覗かせてもらった気がしています。
 
田中講平先生の作風の代表のひとつ「列状文」の作品もまた、施された凹凸の文様と化粧がけなどの技法が萩の素地とほどよく調和して、窯の中でさらに磨かれて、作品の素晴らしい地合い・色合いを生む。
「ほたる」や「列状文」の技法が 作品の中でよく活かされ、「田中講平先生の萩」を味わい深いものにしていると勝手に想像しています。
 やっぱり 偶然では何もできないのですね。
「萩焼に ほたるが飛ぶ」美しい言葉とその響き
この言葉に田中講平先生の作品を重ねて 数々の作品の素晴らしさに見入って、満ち足りた気分で広島から帰つてきました。
やっぱり 萩はいいですね。
                      2004.10.3.  田中講平作陶展を見て   Mutsu Nakanishi

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 なお、この一文は下記 N氏のホームページにも掲載されています。

     home page URL: Http://www.asahi-net.or.jp/~zp4m-nkns/
 

陶房葉月だより 2004.11月
        ● 神戸からの写真メール  「萩焼にホタル 舞う」   
       
        ● 山口吉敷 陶房葉月の秋 
2004.11.1.  陶房葉月 ホームページ 【葉月たより 2】  0411fumi02.htm