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2011年夏 琵琶湖 佐川美術館「セガンティーニ」展と湖面に広がる蓮の花               1109sagawa01.htm



アルプスの画家 セガンティーニ − 光と山 − 
  GiovanniSegantini−Light and Mountains−

2011年07月16日(土)〜2011年08月21日(日)
琵琶湖畔 守山市 佐川美術館
ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858-99年)は、アルプスの山々に魅せられその風景を描き続けた画家。セガンティーニの描く明るく清澄な空気と素朴で美しい自然、
またそのなかに住む実直な人々や動物たちは、見る人の心を清々しい気持ちにさせてくれる。 --展覧会コピーより--
セガンティーニ作 アルプスの昼間
《羊の剪毛》1883-84年、
《日陰の憩い》1892年 
《水を飲む茶色い雌牛》1892年 
佐川美術館 home page セガンティーニ展 紹介Web より
今回 セガンティーニの代表作のアルプス三連作「運命 ≪生≫≪自然≫≪死≫」は出展されていませんでしたが、この作品製作のための数々の習作や絵コンテなどが、1/4縮小の「運命 ≪生≫≪自然≫≪死≫」コピーと解説が一緒に展示されていました。
セガンティーニが亡くなる寸前までこの作品に心血を注ぎ、≪死≫は本人の突然の死で未完となったため、彼が一体何を描きたかったのか…まだに多くの謎に満ちた作品としても有名で、この代表作製作の心理過程を推察する楽しみもありました。
以前この作品展が展示されているスイスのセガンティーニ美術館展示をそのまま再現した鳴門大塚美術館 陶板画の実寸展示にすごく感激した経験があり、思い入れも強く、このアルプス三連作「運命 ≪生≫≪自然≫≪死≫」製作の集積がみられてよかったです。

セガンティーニの代表作  アルプス三連作「運命 ≪生≫≪自然≫≪死≫」

アルプスの夕映えを描いた「生」、家路を急ぐ牛飼いを描いた「自然」、野辺送りの光景を描いた「死」

NHK教育:「世界美術館紀行」/「アルプスの画家ここに眠る」 〜セガンティーニ美術館〜 より抜き書き
   http://www.geocities.jp/polygon_nakano/LIBRARY/TempRec/02301-NHK_museum.htm

イタリア生まれのセガンティーニが、27歳の時に訪れ、その風景に惚れ込んで住み着いたアルプスの山と湖に囲まれたスイス屈指の高級リゾート地サン・モリッツ周辺。このサンモリッツの高台にアルプスを描いた絵の中でも最も美しいといわれるセガンティーニ(1858〜1899)の作品23点を所蔵するセガンティーニ美術館があり、この美術館の誇る代表作品が2階の丸天井のドームを飾るアルプス三連作「運命 ≪生≫≪自然≫≪死≫」である。
アルプスの夕映えを描いた「生」、家路を急ぐ牛飼いを描いた「自然」、そして最後が野辺送りの光景を描いた「死」である。
最後の「死」はまだ明けきらない冬の朝、ソリに棺を積み込む人々。
その光景は死そのものだが、彼方の山を照らす光は生を表しているといわれる。
また、残されたデッサンには天使と共に昇天する人の姿も描き込まれている。
また、この三連作に描き込まれた風景を実際に巡ることができる。
「生」 は最晩年を過ごしたソーリオの町から見た夕映えのアルプス。
「自然」はムオッタス・ムラーユ地区を歩けば描かれているとおりのパノラマが広がる。
「死」 に描かれた山はセガンティーニが晩年を過ごしたマローヤの村の彼方にそびえている。

三連作はパリ万博に出品するために制作されたものだったが、その願いを果たせなかったセガンティーニのために、
友人たちが、彼の残したパビリオンのデザインを元に、突然の死から9年後の1908年、
セガンティーニが最も愛したサンモリッツの地に美術館は開館した。

■ 2008年の夏 スイスの旅より by Mutsu Nakanishi
  セガンティーニが住んだサンモリッツ周辺 & ツェルマット周辺の山郷の風景
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1109sagawa01.htm  2011.9.5.  by Mutsu Nakanishi