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   萩焼の登り窯【概説】 インターネット検索にて
参考1. 田中講平さんの登り窯築造
参考2. 登り窯概説 インターネット検索より
参考3. 萩焼と登り窯 インターネット検索より
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萩焼陶芸家 田中講平さん自作の登り窯初窯・本焚きの見学記 

参考 1. 田中講平さんの登窯築造  田中講平さんのホームページより

        田中講平さんの登り窯 築造過程の登り窯 築造経過の写真【2009.10月→2000.1.15.】

   登り窯築造中の萩焼の田中講平さん

           



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参考 2. 登り窯概説 インターネットより採取
 
登り窯の一例
古代の登り窯
日本でもっとも古い窯は穴窯と呼ばれる山の斜面に穴を掘り、土で作った天井をかぶせた単室の小さな窯。

この穴窯を改良して、丘陵斜面を利用して、幾つかの焼成室[窯]が連なるように築いた窯が登り窯。
最も下方 に“大口”とよばれる燃料を燃やす燃焼室があり、それに連接していくつもの焼成室(窯)が上方に連なっている。
焼成室は、数室のものから多いものでは数十室にのぼるものもあります。
熱が登って行く性質を利用して、大量の品を一度に焼き上げることができる。
窯焚きの最初に、一番下の大口から木材屑などの燃料を焚き始め、上方にある窯を含め、
登り窯全体の予熱ができるので、窯を高温にまで高められる。
予熱後、連なる窯の横側にあるそれぞれの窯口から火力の強い末の薪を窯の中に投げ入れ、さらに窯を高温にして作品を焚き上げる。
作品を焼く時の窯の温度は、約1000〜1500度というかなりの高温が得られる。
また、大口の焚口を閉じて、空気の流れを遮断し、窯ごとに封鎖されている窯の焚口を開閉することで、窯の中の空気量を調節して窯の中の雰囲気を酸化・還元性に調節して それぞれ窯詰めされた作品を焚き上げることができる。 
窯の焚口は小さく開け、焚口薪の投入量・投入回数の調整等による空気量を調整で、目的に合わせ、窯変に変化をつける技法もある。   
燃料の薪には赤松の皮をむいて半年以上乾かしたものが用いられ、窯の数にもよりますが、3〜4日焼き続ける。
このため、大量の窯詰め作品の準備が必要であるばかりでなく、大量の燃料 そして 数日つきっきりの窯焚き調整がいるなど大変なコストと労力がいるため、最近はガス窯・電気窯で雰囲気制御しつつ焼くことが多くなっているという。
但し、登り窯での「窯変の妙味」など登り窯でないと出せない「技」「味」があり、登り窯にこだわる陶芸作家もいる。
この登り窯「窯変の妙」は登り窯それぞれの個性であり、陶芸作家それぞれの技法と合わせ、
陶芸作家それぞれの個性的な作品が生み出される。



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参考 3. 萩焼と窯の技法 インターネット検索より

かいらぎ
 切り高台
 御本手
萩焼といっても千差万別 窯焚き技法と相まって数々の萩焼が生まれる 田中講平さんの萩より

萩焼は山口県萩市一帯で焼かれる陶器で、古くから「一楽二萩三唐津」と謳われる。

萩焼の大きな特徴は、焼締まりの少ない柔らかな土味と、高い吸水性にあり、
吸水性が高いため、長年使っているうちに茶や酒が浸透し、茶碗の色彩が変化し、
「萩の七化け」と呼ばれ愛でられている。


また形や装飾の簡素さも特徴の一つで、ほとんどの場合、絵付けは行わず、胎土となる土の配合、釉薬のかけ具合、へら目などが、登り窯の作用「窯変」によって様々な表情を生みだすことを想定した上で、その魅力を活かすように作られる。
 

ごく一般には びわ色や柔らかいクリーム色を呈した焼き物であるが、
その他に、御本手(俗にモミジやホシと呼ばれるもの)や 梅花皮(カイラギ)といったものがある。
御本手はもともと釉薬の欠点と言われていたピンホールを逆手にとって発色の特徴としたもの。
カイラギは釉縮れや釉ヒビなどの不完全さを逆用したもの。
このような不完全さ・不均衡さの中に茶人たちが美しさや侘びさびといったものを見出し、それが萩焼の技法として根付いていった側面も見逃せない。
これらの萩焼の特徴・味を引き出し、萩焼の肌に表情をつけるのが、「窯焚き技法」と「窯変」である。
萩焼では粗くて鉄分を含む見島土を鉄分の少ない大道の土に混ぜて素土として使う。
それらの配合や焼き物素材の表面状態・釉・制作技法などが 登り窯の焚き上げ技法と相まって、
焼き物に含まれる主に鉄分が酸化・還元の変化を引き起こし、萩焼特有の発色を起こす。
登り窯での作品焚き上げでは薪が完全燃焼するように、薪を投げ入れて煙が出てきたら薪を入れるのをやめる。これをくり返しながら高温に焚き上げる。窯の中に空気(酸素)が充分足りていると薪は完全燃焼し、焼物の中にある酸素分は燃えずにそのまま残る。
鉄を含む焼物では、酸化で黄色や茶色っぽくなったりする。萩のびわ色とか言われるのがこの色である。

一方、薪をどんどん入れ、煙が出ても薪を入れ続けると、煙が窯の中に充満し、窯の中が酸欠状態になり、薪が不完全燃焼する。
炎はちょっとでも燃えようとして焼物の中の酸素も燃やしてしまい、青黒色を帯びた還元色が出てくる。

これらの発色は焼き物に含まれる鉄分の量や表面や温度と窯の中の雰囲気の状態で大きく変化する。

この微妙な変化を求め、さらに釉の種類を変えたり、薪の太さや投入量を変えたりする。
その上、空気をよく入れ、高温で焼いた方がよく焼き締まるので、焼き締め方も調整する。
酸化で焼いて途中で還元に変えたり、還元を酸化に変えたり、中性という焼き方もある。
土の中に含まれている鉄分が窯変し、赤い色彩や斑点状の模様が現れる「御本手」という技法では
焚き終わった後に焼物が酸素を吸ってあの萩焼特有の模様が生まれる。
そんな色々な変化を技法として組み込み、それぞれの陶芸家独特の萩焼が生み出される。
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【参考】 1.風来坊・Country Walk  萩焼の主原料土「大道土」の採取地 鋳銭司・大道を訪ねる 2009.6.6.
       2.インターネット「萩焼 登り窯」検索

     3.田中講平さんのhome page 萩焼陶房「陶房葉月」
 

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2011.3.5.  1103btnka.htm  by Mutsu Nakanishi