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2.  神戸中央卸売市場を歩く 2011.9.15.                         1110hyogo02.htm

神戸市の背後 菊水山から眺めた港町「神戸」
久しぶりに神戸中央卸売市場周辺を歩きたくなって、9月15日昼前地下鉄中央市場前で降りる。卸売市場の活気を見るのは好きで、銚子漁港・下関唐戸市場・柏卸売市場など単身赴任地近くの卸売市場には空気を吸いによく出かけたり、今も出かけた先で市場を見つけると足を止めることが多い。
車がひっきりなしに出入りし、ごちゃごちゃした神戸旧中央卸売市場の横を何度か通った記憶はあるのですが、綺麗に整備された神戸の中央卸売市場へ行くのは初めて。 市場の「せり」を見学するには時間が遅すぎ、仕事は終わっている時刻。店はみんなしまっているだろうが、場外で昼飯は食べられるだろうと。
「扇港」と呼ばれる神戸の港の西端部 東西に延びていた海岸線が逆L (」)字状に変わり和田岬へ続くコーナーの位置 最初に開かれた兵庫港の岸壁に接して 新しく整備された中央卸売市場がある。
地下鉄をおりて、地上に出るとすぐ前が中央卸売市場である。
海岸沿いを南の和田岬へ通る広い幹線道路の海岸側に面して4階建ての建物の端に「中央卸売市場・本場」と書かれた南北に長く延びる大きな建物 中央卸売市場の事務棟ビルがあり、二階飲食店街と書かれている。道路の反対側には かつての卸売市場があった場所が更地になっていました。 
昔の雑然とした風景はなく、建物に中央卸売市場と書かれていないとスウーと通り過ぎてしまいそう。また、阪神間に住む我々には 海岸が南 山側北と頭にこびりついているのですが、ここは海岸側の港は「東」山側は西で、東・西と書くとどうもピンとこない。

兵庫港界隈

神戸卸売市場前 2011.9.15.
広い通りに新しい建物そして地下鉄 新しい街の感じがする。
中央卸売市場の市場はこの建物の海岸側にあり、建物の南・北端が市場への入口で、ひっきりなしに車が出入りしている。
市場の昼飯は魅力なんですが、まず 市場の中に行こうと建物横の門を入ると、この大きな建物に沿って 屋根の架かった広い駐車スペースに車がぎっしり。この中に仲卸の店が建ち並んでいて、さらにその奥がせり場となっていました。そして、忙しく働く市場の人に「北側 岸壁に沿うところが 魚のセリ場。南側が青果のセリ場」と教えてもらいました。
市場の中はもうセリも仲卸の作業もほとんど終わっていて 仲卸の店が並ぶ通路は電気が消えて薄暗く、ひっそり。
まだ作業整理をしている幾人かの人たちが忙しく動きまわっているのに出会う程度である。「魚のせり早朝4時・5時頃」・「青果のせりはちょっとゆっくり」 でも10時までに来ないと店はどこも閉まってしまうとと教えてもらいました。
神戸 中央卸売市場の長い建物 
左手側が鮮魚 右側が青果の卸売市場
駐車スペースの奥に仲卸の店が建ち並び、セリ場がある
                                                   中央卸売市場の内部 [1]  2011.9.15.
                                        中央卸売市場の内部 [2]   左&中 鮮魚側の岸壁  右 青果セリ場

セリが終わった仲卸の店 仕分け作業に忙しく働く店が見られました
神戸の中央卸売市場では小売りが全くないので、セリが終わって 小売りの仕分けが終わってしまうと店が早くにしまってしまう。市場の活気を見るには 朝早く出てこないとダメでした。もっと中がごたごたしていると想像していたのですが、本当に広いのと整然と店が並んで綺麗なのにびっくりでした。
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市場の中を抜けて、岸壁に出ると 兵庫の港のむこうに神戸の市街地 そして、その背後に六甲連山 素晴らしい神戸の港風景がありました。山側から神戸の港を見る機会は多いのですが、海側から六甲連山を背にした神戸の港を見るのは 船から見た野を覗くと初めてのアングル。正面 真っ青な海面の向こう遠くに六甲連山の山並みをバックに神戸のビル群が立ち並び、その前に兵庫の港が広がる。
山並みの山裾には かつて兵庫の港を開いた平清盛の福原京である。
              中央卸売市場校内の岸壁から眺めた兵庫港全景 2011.9.15.
古くは大輪田泊とよばれ、平清盛が人工島「経ヶ島」を作って、現在の神戸港の基礎をきずき、その後、「兵庫の津」と呼ばれるなど、古い歴史を持つ兵庫の港。幕末「兵庫港」として開港して、近代的な港としての一歩をふみ出し、「扇港」と呼ばれる神戸港の前身。
左手に卸売市場の岸壁 中央には艀や小さな船が係留している兵庫の港 そして右手にはGoogle earthで見つけた小さな浮きドック群。
その右にはクレーンが立ち並ぶ川重神戸の巨大浮きドックがみえる。そして、神戸港の内海にでる海路を挟んで、兵庫埠頭の倉庫群。 
神戸の港の初めてのアングルに岸壁に座り込んでしばし見とれました。
六甲連山を背に山から海岸へ立ち並ぶビル群をバックに中突堤のような観光岸壁でもなく、
また 工場・機械と車で人が立ち入れない新しい港でもなく、ちょっとレトロ感も漂う身近で、歴史ある港の風景です。 

卸売市場の2Fの食堂街で遅い昼飯。旧卸売市場の時代からある店がおおく、安くてボリュウムがあると聞いて、一度トライしたいと。
店構えは綺麗なビルの食堂街なのですが、ここは様子が違う。まさに市場の食堂。 市場で働く人が次々やってきて、急いで食べて仕事に戻ってゆく・・・・・。 
時間が遅く 海鮮丼は売り切れ。 焼きそば定食が日替わり定食だったようで、焼きそばがおかずで白飯 サラダ 味噌汁。
久しぶりに見た大盛り白飯の焼きそば定食でボリュームも市場サイズ。
それでワンコイン。 腹一杯でした。
久しぶりに工場食のボリュウムとメニューを思い出しました。
卸売市場の食堂というと、最近は見学客など外の客を意識した店が並ぶのですが、おもしろかった食堂街でした。

中央卸売市場事務棟 2Fの食堂街 
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卸売市場の岸壁から 六甲連山を背に兵庫港の全景が眺められました  2011.9.15.
 兵庫港 左奥 菊水山 右奥 鍋蓋山を背に港の背は平清盛の福原京  浮きドックに船が入っているのが見える     
 兵庫港の東側部 西出町の岸壁に 小さな浮きドックがならぶ さして 右端に川重の大きな浮きドック
 浮きドックには 船が入っていて 現役なのがうれしい        2011.9.15.
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1110hyogo02.htm   2011.10.5. by Mutsu Nakanishi