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13.  
 弥生時代から卑弥呼の邪馬台国・大和初期王権へ 
     国家形成の時代を動かした「鉄」
  2010年秋 関西各地で開催された博物館特別展とそのシンポジュウム & 連続講演会 聴講まとめ
無手勝流で 鉄をキーワードに 弥生から邪馬台国・大和王権への変遷を整理
                 2010.12.15.  1012hmko00.htm    By Mutsu Nakanishi
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弥生時代から卑弥呼の邪馬台国・大和初期王権へ 国家形成の時代を動かした「鉄」
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1.
弥生時代から卑弥呼の邪馬台国・大和初期王権へ 
    国家形成の時代を動かした「鉄」 
無手勝流で鉄をキーワードに 弥生から邪馬台国・大和王権への変遷を整理
2.
弥生時代から卑弥呼の邪馬台国・大和初期王権ヘ 
1.
魏志倭人伝等中国史書にみる日本  弥生から古墳時代にかけての時代変遷
2.
中国鏡・三角縁神獣鏡の出土分布と編年 遺跡・遺物が示す日本の変化
3.
弥生時代の鉄器出土分布の変化
4.
卑弥呼邪馬台国から大和王権の確立へ
5.
鉄の歴史年表
6.
歴史年表と編年対応
近畿鉄器社会の先駆け弥生後期の大鍛冶工房村
  淡路島 五斗長垣内遺跡(弥生後期)
弥生後期 鉄などの広域物資の流通ルート
この支配のため北部九州に対抗する邪馬台国連合が形成されたという
まだ文字のない日本
史実検討は中国の魏書
纏向遺跡で卑弥呼??の宮殿が出土したりこの時代につながってゆく弥生の大鍛冶工房高地性集落が淡路・芦屋会下山で見つかるなど
従来の視点を変える新しい発見が相次ぎ、本年秋 関西ではちょっとした古代史展がブーム。 
博物館が連携して卑弥呼邪馬台国・初期大和王権成立に果たした「鉄」の役割を問う特別展・シンポ・連続講演会が20以上各地の博物館で開催され、古代史ファンが数多く詰めかけ、弥生の末期から古墳時代にかけての国家成立期 朝鮮半島から古代大和へと続く「鉄の道」の役割が広くクローズアップされた。
誰もが知っているようで、中々自信持って話せない 古代日本の国家形成のアプローチ。 
古代のロマンを秘めたこの邪馬台国や大和王権成立の歴史研究には数多くの研究者・歴史愛好家が加わり、そのアプローチは千差万 
それぞれが 自分の尺度で好き勝手に語るので 聞く方の頭の整理が追いつかない。
魏志倭人伝に記紀 中国鏡に三角縁神獣鏡 
遺跡遺構・出土物 鉄器に青銅器 墳墓形式
時代表記も 土器編年 鏡編年 時代区分 世紀 
鏡を丹念に説明してもらっても そして銅鐸???  銅矛???
土器も 〇〇式の土器 布留だ 庄内式と言われても…と
 
それらに「吉野ヶ里 纏向 箸墓古墳 奴国だ 卑弥呼・邪馬台国だ 倭だ」と話が膨らみ 
さらに ばらばらな年代表記が加わるともう頭の中で ぐしゃぐしゃ。 
話がどうつながっているのか もう お手上げでした。
今回 それぞれの特別展が連携して しかも 同時期に「鉄」をキーワードに数多くの事柄を整理して聞くことができ、
多数のの資料も得て、年代表記も 鏡に土器 そして 中国魏書の記述 それぞれの相互関係も少しは理解でき、
今まで ちんぷんかんぷんだった話が多少とも理解でき、頭の中がまとまってきたようなった気がしています。
 
関西の特別展・シンポジュームなどに出かけ、「卑弥呼の時代の鉄の役割」について 聞いたことを無手勝流にまとめるとともに 
今回得た資料から年代表記の相互比較や 魏書に書かれたことと史実の関係など役に立ちそうな資料・図表整理して集めてみました。
今回も思ったのですが、歴史の話は 何年前・西暦何年頃と共通年代尺度の付記はしてほしいもの
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なお 秋関西で開催された「鉄から見た弥生から大和への時代変遷」に関するいくつかのシンポ・講演会を聴講して得たメモ・感想より整理しましたが、整理のベースに 白石太一郎氏(近つ飛鳥博物館館長)の講演「倭国連合の形成と鉄」を置きましたので、
随所に白石説に引っ張られていると思われますので、この点ご留意ください。
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                                   by Mutsu Nakanishi
 
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参  考 
 
  2010年秋 関西での博物館連携で開催された
「鉄から見た弥生から大和への時代変遷」関連の特別展リスト
  ● 2010年10月2日〜12月5日
    近つ飛鳥博物館「鉄とヤマト王権」 邪馬台国から百舌鳥・古市古墳群の時代へ 
  ● 2010年10月30日〜12月5日
    兵庫県立考古博物館ふるさと発掘展「弥生の鍛冶工房 五斗長垣内遺跡への道」(淡路島震災記念館)
  ● 2010年10月2日〜11月28日
    兵庫県立考古博物館「茶すり山古墳」巨大円墳に眠る播磨の王
  ● 2010年 9月22日〜11月23日
    天理大学付属天理参考館「よみがえるヤマトの王墓」東大寺山古墳と謎の鉄刀
  ● 2010年 10月9日〜12月12日 
    大阪府立弥生博物館 九州と近畿「邪馬台国」
 
参考資料 (これらの資料から図表を使わせていただきました)
1. 近つ飛鳥博物館「鉄とヤマト王権」特別展 図説
2. H22年 ふるさと発掘展「弥生の鍛冶工房 五斗長垣内遺跡への道」 兵庫県立考古博物館・淡路市教育委員会
3. 近つ飛鳥博物館H22秋季特別講演会資料 近つ飛鳥博物館白石太一郎氏講演資料「倭国連合形成と鉄」
4. H22年 ふるさと発掘展「弥生の鍛冶工房 五斗長垣内遺跡への道」連続講演会資料
  芦屋市教育委員会 森岡秀人氏講演資料「鉄と青銅 近畿弥生社会における金属器生産」
5. H22年 ふるさと発掘展「弥生の鍛冶工房 五斗長垣内遺跡への道」シンポジュウム資料 
 「五斗長垣内遺跡の謎にせまる」
6. H20年兵庫県立考古博物館 ふるさと発掘展シンポジュウム 資料「倭国連合の成立と姫路地域の役割」
7. 村上恭通氏「古代国家の成立過程と鉄器生産」(青木書店)
8. 野島 永 氏「鉄から見た弥生・古墳時代の日本海交流」
9. 弥生博物館 H17特別展「北陸の玉と鉄」弥生王権の光と影 図説
10. 香芝市教育委員会2006年ふたかみ邪馬台国シンポジューム6 資料集「邪馬台国時代の阿波・讃岐・播磨・と大和」
11. 播磨学研究所 最新考古学事情「播磨から読み解く邪馬台国」(神戸新聞総合出版センター)

2010.12.15.  1012hmko00.htm